発送業務は業務委託すべき?発送代行に任せる5つのメリットと判断基準

発送業務は業務委託すべき?発送代行に任せる5つのメリットと判断基準
目次

    「出荷が増えるのはうれしいのに、梱包と発送に追われて本業が進まない」。自社ECの現場でよく聞かれる悩みです。人手が足りない、繁忙期のたびに残業が続く、出荷ミスが減らない。そう感じているなら、発送業務の業務委託(発送代行)を本格的に検討するタイミングかもしれません。

    この記事では、雑貨やPC・モニター・周辺機器などの多種多様な商品を扱うEC事業者の方に向けて、発送業務の業務委託で任せられる範囲、自社対応との違い、メリットとデメリット、そして委託を決断するための判断基準を順番に解説します。すでに委託しているものの、いまの委託先に不満があり乗り換えを考えている方にも、見直しの判断軸として使える内容です。

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    発送業務、まだ自社でやっている?自社発送を続ける落とし穴

    自社発送の「見えにくいコスト」
    自社発送の「見えにくいコスト」

    自社発送の負担を「人件費と送料」だけで捉えていると、委託するかどうかの判断を誤ります。 実際には、次のような見えにくいコストが毎月かかり続けています。

    見えにくいコスト内容
    採用・教育出荷スタッフの募集費用と教える時間。離職のたびに採用・教育が再発。
    スペース在庫と作業場所の家賃。商品増加都度、追加物件契約の手間や、保管拠点が分散。
    資材・設備段ボール・緩衝材などの仕入れと在庫管理。
    ミス対応誤出荷の返品送料・再出荷・謝罪対応。高額なIT機器ほど1件の損失が大きい。
    機会損失経営者や主力メンバーが出荷に取られる時間。商品企画や販促が後回しになる。

    しかも、この負担は放っておいても軽くなりません。ネット通販の市場は拡大を続け、出荷量も今後さらに増えていきます。一方で、出荷を担う人手はますます確保しにくくなっています。実際、小売・サービスの現場では「人手が足りない」と回答した事業所が半数を超え、その多くが「当面は解消しない」と見込んでいます。さらに、荷物を運ぶドライバー不足(2024年問題)も重なり、状況が自然に好転していくとは考えにくいのが実情です。

    「今は何とか回っているから」と自社発送を続けても、放っておけば負担が増えていく構造の中にあります。 だからこそ、余力があるうちに委託を検討する価値があります。

    参考:厚生労働省「令和6年版 労働経済の分析」

    あなたの会社はいくつ当てはまる?自社発送を見直す5つのサイン

    委託するかどうか迷っている方は以下のチェックリストを元に、まずは自分の状況を再確認してみましょう。

    次のうち2つ以上当てはまったら、委託を具体的に検討するタイミングです。

    1. 経営者や主力メンバーが、毎日出荷作業に入っている
    2. 繁忙期に出荷遅れや誤出荷が増える
    3. 出荷スタッフの採用・教育がうまく回っていない
    4. 在庫が増えて、保管場所が足りなくなってきた、保管拠点が分散している
    5. 「出荷が追いつかない」ことを理由に、販路や商品の拡大を見送ったことがある

    判断を確かなものにするには、月間の出荷件数と、出荷に使っている時間を書き出してみてください。 件数×1件あたりの作業時間×時給で換算すると、見えなかったコストが数字になります。この数字があれば、委託の見積もりと具体的に比べられるようになります。

    <2つ以上当てはまった方へ>まずは自社の発送コストを委託の見積もりと比べてみませんか?

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    発送業務を業務委託する5つのメリット

    業務委託で変わる5つのメリット

    発送業務を業務委託すると、次の5つの変化が期待できます。

    1. 本業に集中する時間を取り戻すことができる
    2. 出荷の品質が安定する
    3. 作業費用が「対応した作業分だけ」に変わる
    4. セールや繁忙期の波に強くなる
    5. 事業拡大の壁がなくなる

    ① 本業に集中する時間を取り戻すことができる

    委託の最大のメリットは、経営者や担当者の時間を「売上を作る仕事」に戻せることです。 商品の企画、仕入れ先の開拓、販促、顧客対応。本来そこに使うべき時間が、梱包と発送に消えていないでしょうか。

    出荷量が増えるほど、「売れているのに、売るための仕事ができない」という逆転が起こります。発送業務を切り出せば、この構造そのものを変えられます。

    ② 出荷の品質が安定する

    発送の専門会社は、誤出荷や破損を防ぐ仕組みを日々の業務として磨いています。 バーコードで商品と注文を照合する検品や、商品に合わせた梱包を標準の運用にしている会社であれば、担当者の記憶や注意力に頼る自社運用より、出荷の精度は安定しやすくなります。

    とくにPC・IT機器は、型番の似た商品の取り違えや輸送中の破損が1件起きるだけで、返品・再整備のコストと顧客の信頼低下につながります。こうした仕組みを自社で一から構築せずに使えることは、委託の大きな利点です。

    ③ 作業費用が「対応した作業分だけ」に変わる

    自社発送の人件費は出荷が少ない月にも固定費として発生しますが、業務を委託すれば出荷量に応じた支払いが中心になります。 スタッフの人件費は、商品の注文がない日も発生する固定費です。しかし、業務委託の作業費用は、出荷件数に応じた単価設定をしているため、対応した分の作業費が発生します。

    売れ行きの波が読みにくい事業ほど、この「作業実績に基づく費用請求」は経営を安定させます。「費用と運用のバランスが事業に合うか」で捉えると判断しやすくなります。

    ④ セールや繁忙期の波に強くなる

    季節セールや年末商戦といった繁忙期も、自社の人員を増やさずに越えられるようになります。 自社発送では、繁忙期のたびに応援人員を集め、教育し、繁忙期が終われば持て余すという繰り返しになりがちです。

    複数の荷主の物量を扱う委託先なら、波を体制全体でならして吸収しやすくなります。繁忙期にこそ出荷の精度と納期が落ちない体制を、自社で抱え込まずに使えるということです。

    ⑤ 事業拡大の壁がなくなる

    出荷能力を理由に、事業の成長をあきらめる場面を大きく減らせます。 自社発送では、販路を増やす・商品数を増やす・セールを打つといった判断のたびに、「出荷が追いつくか」「置き場所はあるか」という制約がついて回ります。

    委託すれば、倉庫の広さと人手が事業の上限ではなくなります。ECモールへの多店舗展開や新商品の追加にも、出荷体制を気にせず踏み切れるようになります。

    業務委託(発送代行)なら入荷から返品まで任せられる

    発送業務の業務委託とは、商品の入荷・保管・梱包・出荷といった発送まわりの仕事を、外部の専門会社にまとめて任せることです。 こうしたサービスは一般に「発送代行」と呼ばれます。任せられるのは、荷物を送る作業だけではありません。

    工程任せられる内容
    入荷・検品仕入れた商品を受け取り、数量や状態を確認して倉庫に納める
    保管管理された環境で商品を預かり、在庫数を把握する
    ピッキング・梱包注文に応じて商品を取り出し、商品に合った資材で梱包する
    出荷・配送手配送り状の発行、運送会社への引き渡し
    返品対応返品された商品の受け取り・検品・在庫への戻し
    付帯作業ラベル貼り、セット組み、チラシやノベルティの同梱など

    どこからどこまでを任せるかは、委託先との契約で調整できます。 出荷作業だけを切り出すことも、在庫管理まで含めて預けることも可能です。

    発送代行・フルフィルメント・3PLの違い

    発送代行・フルフィルメント・3PLの違い
    発送代行・フルフィルメント・3PLの違い

    発送業務の委託を調べると、似た言葉がいくつも出てきます。呼び方は違っても、任せられる範囲が順に広がっていく地続きの関係と捉えると分かりやすくなります。 発送まわりの作業を担うのが発送代行、そこに受注管理・在庫管理・カスタマーサポートまで加わるのがフルフィルメント、さらに物流全体の設計・改善まで踏み込むのが3PL(サードパーティー・ロジスティクス)です。3つの形の詳しい違いは、精密機器の物流会社の選び方の記事でも解説しています。

    大切なのは名称ではなく、「自社のどの業務を任せ、どの業務を手元に残すか」です。

    業務委託の3つのデメリットは「備え」で小さくできる

    良いことばかりではありません。業務委託には次の3つの注意点があり、あらかじめ備えを考えておくことが大切です。

    注意点想定されること対策
    ノウハウが社内にたまりにくい現場の感覚が薄れ、委託先への「丸投げ」になる出荷実績や誤出荷率の報告を定期的に受け取り、社内に物流の窓口担当を残す
    細かな融通が利きにくいことがある手書きメッセージや急な同梱変更が標準外の扱いになる場合があるギフト対応や同梱物など「譲れない要望」を契約前に伝え、対応範囲を確認する
    商品と顧客情報を外部に預ける情報管理の水準が委託先の体制に左右される秘密保持契約の内容や情報管理のルール・認証を確認する

    とくに3つ目は軽視できません。送り先を間違えると、お客様の個人情報が漏えいするおそれもあります。情報管理体制は、委託先を検討する際に必ず確認しておきたいポイントです。

    大切なのは、デメリットを理由に委託をあきらめるではなく、対策とセットで考えることです。 いずれのリスクも、契約前の確認と運用ルールの取り決めによって最小限に抑えられます。

    参考:個人情報保護委員会「個人データの漏えい等の事案が発生した場合等の対応について」

    自社対応と委託の差は「時間・出荷精度・費用のかたち」に表れる

    ここまでの内容を、自社対応と業務委託の比較として一覧にまとめます。

    比較する点自社対応業務委託
    担当者の時間毎日数時間が出荷作業に消える本業に集中できる
    出荷の精度担当者の慣れと注意力に依存するバーコード照合など仕組みで保たれる
    繁忙期残業と応援人員でしのぐ出荷量にあわせて人員体制を整える
    費用のかたち出荷が少ない月も固定でかかる出荷量に応じた変動費が中心
    事業拡大人手とスペースの確保が先に立つ出荷能力を気にせず広げられる
    物流のノウハウ社内にたまる委託先に依存する(定期報告で補う)

    どちらが優れているかではなく、自社の現在の規模と、今後どの方向に事業を伸ばしていきたいかを踏まえて選ぶことが重要です出荷量が少なく、繁忙期の波も小さい段階では、自社で対応するほうが合理的な場合もあります。一方で、出荷が増えてきた、繁忙期の山が大きい、本業に十分な時間を割けなくなってきていると感じている場合は、業務委託の効果が大きく表れやすい局面です。

    いまの委託先を見直す3つのサイン

    すでに委託している場合は、次のサインがあれば見直しのタイミングかもしれません。

    • 誤出荷や破損が減らず、原因の報告や改善の提案もない
    • 繁忙期やセール時の物量増に対応してもらえないことが増えた
    • 精密機器など、自社の商材に合った扱いをしてもらえない

    乗り換えを考えるときは、いまの不満を「次の委託先に求める条件」に言い換えておくことが大切です。 「誤出荷が多い」なら「工程ごとのバーコード照合と誤出荷率の報告」、「対応が遅い」なら「繁忙期の物量増への対応実績」といった具合です。条件がはっきりしていれば、乗り換え先の見極めも確実になります。なお、切り替えの際は繁忙期を避け、在庫を移し替える期間は新旧の委託先を並行して使い、出荷を止めないのが一般的な進め方です。

    発送業務の業務委託は、サードウェーブにお任せください

    サードウェーブに任せる理由
    サードウェーブに任せる理由

    国内最大級のPC通販「ドスパラ」の出荷は、1998年から当社サードウェーブが自社で担ってきました。その現場で培ったノウハウを外部の荷主さま向けに提供したサービスが「サードウェーブ フルフィルメント」です。PC・モニター・周辺機器などのIT機器を扱うEC事業者さまであれば、商材の扱いを熟知した体制でお応えできます。また、雑貨など多品目商品の取り扱いを得意としておりますので、IT機器に限らずご相談ください。

    ドスパラのPC物流で培った、IT機器を任せられる品質

    1台ごとに仕様が異なる受注生産のパソコンを組み立てて全国へ届けてきた実績が、当社の品質の土台です。 商品はシリアルナンバー(バーコード)で個体ごとに追跡し、検品はPCメーカーと同じ水準で実施。梱包は品目別に設計し、出荷前の動作確認までを標準の工程にしています。Microsoft・Intel・AMDの認定も取得しており、高額で替えのきかないIT機器の「1台の重み」を前提にした品質で、お客さまの商品をお預かりします。

    発送代行からフルフィルメントまで、任せる範囲を選べる

    出荷まわりだけを任せたい場合は発送代行、バックヤードごと任せたい場合はフルフィルメントと、業務範囲に応じて選べます。

    サービス業務範囲
    発送代行入荷検品から保管・ピッキング・梱包・出荷、返品の受け入れまで
    フルフィルメント上記に加えて、受注管理・在庫管理・カスタマーサポートまで一括

    対応チャネルは楽天・Yahoo!・Amazonなどの主要ECモール、配送は佐川急便・ヤマト運輸・日本郵便、チャーター便(1台貸切の輸送)まで対応しています。物流センターにはコールセンターを併設しており、電話を受けた担当者がその場で在庫や出荷状況を確認できるため、当日出荷やキャンセルの判断が速いのも特長です。在庫管理にはクラウドWMS(倉庫管理システム)「ロジザードZERO」を用い、拠点は神奈川県平塚市。冷暖房を完備した常温倉庫を365日体制で運用しています。

    まずは現状の共有から。最短1ヶ月で導入できた事例もあります

    導入事例では、契約から最短1ヶ月で出荷を開始し、物流コストを最大30%削減、在庫差異率0.1%以下を維持し続けたケースがあります。 進め方はシンプルです。ヒアリングで商材と物量を伺い、見積もりと倉庫見学で体制をご確認いただいたうえで、移行のスケジュールを一緒に組み立てていきます。月間の出荷件数や出荷にかかっている時間が分かっていれば、初回のご相談からより具体的な話ができます。

    発送業務の委託をご検討中の方は発送代行の問い合わせから、受注管理まで含めて任せたい方はフルフィルメントの問い合わせからご相談ください。実際の現場を見て判断したい方には、倉庫見学の予約もご用意しています。

    発送業務の業務委託に関するよくある質問

    発送業務の業務委託を検討しているEC事業者の方から、よく寄せられる質問をまとめました。

    • 任せられる業務の範囲
    • 出荷量が少ない場合の委託
    • 出荷を任せられるまでの期間
    • トラブルが起きたときの責任
    • 委託先の乗り換え

    発送業務は、どこからどこまで任せられますか?

    入荷・検品から保管・梱包・出荷・返品対応まで、発送にかかわる一連の業務を任せられます。 ラベル貼りやセット組み、チラシの同梱といった付帯作業に対応する会社もあります。どこまで任せるかは契約で調整できるため、まず自社が手放したい業務を整理することが先決です。

    出荷量が少ないうちに委託するのは、早すぎますか?

    早すぎるとは限りません。 最低出荷量や最低料金の条件によっては割高になる場合もありますが、出荷の波が大きい、本業に十分な時間を割くことが難しいといった状況なら、少量でも委託が合理的なことがあります。月間出荷件数×1件あたりの作業時間×時給で自社のコストを数字にし、見積もりと並べて判断してください。

    申し込んでから、出荷を任せられるまでどのくらいかかりますか?

    一般に、商品情報の整理・在庫の移動・システムの設定などで数週間から数ヶ月かかります。 期間は商品数や物量、システム連携の内容によって変わります。繁忙期の直前に切り替えるとトラブルの影響が大きいため、余裕のある時期に移行するのが安心です。

    委託中に誤出荷などのトラブルが起きた場合、責任はどうなりますか?

    責任や補償の範囲は、委託先との契約で決まります。 誤出荷が起きたときの報告のルール、再発送や損害の負担、個人情報にかかわる場合の対応手順を、契約前に確認しておきましょう。トラブル時の取り決めを明文化できる会社なら、運用にも自信があると判断できます。

    いま別の会社に委託していますが、乗り換えられますか?

    乗り換えは可能です。 まず現在の契約の解約予告期間と、在庫の移し替えにかかる費用や期間、段取りを確認し、繁忙期を避けて計画してください。移行中も販売を止めないためには、切り替えのスケジュールを新旧両方の会社と共有しておくことが大切です。

    まとめ

    本記事では、発送業務の業務委託について、任せられる範囲、自社発送の見えにくいコスト、5つのメリットと3つの注意点、そして委託を決断するためのサインを解説しました。

    発送業務の業務委託は「楽をするための外注」ではなく、売上を生む仕事に、限りある人と時間を再配分するための経営判断です。 出荷量は増えていく一方で、人手の確保はますます難しくなっていきます。こうした環境では、発送業務を「仕組みごと」専門会社に任せることが、物流コストの最適化と事業成長を両立させる現実的な選択肢になります。

    委託するかどうかの判断材料がそろったら、次は見積もりと現場の確認です。通販などの発送代行業務なら、「ドスパラ」の物流を1998年から支えてきた私たちサードウェーブにお任せください。発送代行のご相談フルフィルメントのご相談のほか、平塚の物流センターをご覧いただける倉庫見学のご予約も承っています。

    PD&ソリューション統括本部

    この記事を書いた人

    PD&ソリューション統括本部

    ドスパラECを25年以上運営してきたノウハウを活かし、
    出荷代行サービスやデジタルサイネージサービスを展開している部署です。
    業界知識や実務経験をもとに、掲載内容の監修を行っています。